この記事は岩手の詩人「宇部京子」さんより許可をいただき掲載しております。

文章、写真は宇部さんのブログから引用させていただいております。

---転載はじまり---

野田村の南に玉川という海に面した集落がある。三陸鉄道北リアス線の野田玉川駅から徒歩１５分。かつて野田玉川鉱山として栄えた廃鉱がある。昭和６２年からマリンローズパーク野田玉川となり、坑内観光ができるようになっている。

　近づくとびやびやっと冷気が

玉川は海と山が拮抗し、のどかでそこはかとない風情がただよっている。そうそう駅の近くの高台に西行屋敷跡がありんす、眼下には青い海がひろがる。西行さんがここを気に入って庵をくんだというのもうなずけるなあ、ふむふむ。

野田玉川鉱山は明治から始まり日本有数の良質のマンガンを産出。鉱山にはたくさんの人が働いていて、本格的な野球チームもありんすた。子どものわたしは、よく野球観戦をしたものでした。

　ななんと１０度

中学校は、鉱山で働く人たちの子どもとも一緒になり、ときどき秋田から転校生もやってきました。転校生はみな大人びていました。オリビア・ハッセーに似たほんとうにかわいい女の子がいました。春ちゃんといいました。春ちゃんと私は同じ高校に進みました。春ちゃんは、他校からもラブレターがわんさかきて、それはそれで大変なようでした。わたしの与り知れんことですが、まあ春ちゃんのことはまた他のところで書くとして・・・・。

　あのもくもくは何？

　坑道からひゅうひゅうと冷気が流れ来る

で、廃坑ブームですね。ここ玉川鉱山は冷気ただよう、この夏、最高の穴場ですよ。とにかくぶるぶるふるえるほど寒い。天然の冷蔵庫ですな。坑内の中は採掘の様子、作業の様子がわかるようにセットされていて、見応え十分。宝石展示コーナーもありますよ。

久慈は琥珀ですが、野田はバラ輝石マリンローズ、紅い石の宝飾品です。

　炭鉱で働く人々を守って

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